印刷の基礎知識
印刷方式
凸版印刷
ハンコの出ぱっている部分にインキを乗せ、紙に転写する。
凹版印刷(=グラビア印刷)
ハンコの引っこんでいる部分にインキを乗せ、紙に転写する。引っこんでいる部分の方がイン キの乗る量が多く、鮮やかな印刷になる。グラビアアイドルのグラビア印刷はこの印刷方式
孔版印刷(スクリーン印刷)
インキが通る部分と通らない部分(スクリーン)により印刷する方法
平版印刷
平版印刷は平らな板の上に、画線部(インキ乗る)と非画線部をつくり、画線部のインキを転写することで印刷を行う。
非画線部にはインキがつかないように水(湿し水)を付ける。水を付けることでインキ(油性)を弾くため、非画線部にはインキがつかない。
ではオフセット印刷とは何か?
なぜ、オフセット印刷というのか
版から直接紙に印刷するのではなく、版からブランケットに転写(オフ)し、ブランケットから 紙に転写(セット)するのでオフセットといいます。
色分解
カラー写真を印刷する際は、カラーの色を藍、紅、黄の3色に色分解をして、ドットと呼ばれる細かな点の組み合わせで各種色を表現します。例えば、藍と黄色を重ねれば緑、藍と紅を重ねますと青紫、藍・紅・黄の3色を重ねると黒になります。
カラーの印刷物をルーペで拡大して見て下さい。小さなドットが集まって色を構成していることが良く判ります
なぜ思い通りの色が出ないのか?
印刷の際インキが紙に転写されますが、紙に押さえつけられた圧力で印刷部分が大きくなってしまうことをドットゲインと呼びます。ハンコを押す際のことを考えて頂ければ判りやすいのですが、ハンコの大きさより文字は少し大きくなっています。押さえつけられたことでインキが横に広がり大きくなります。
印刷時にはこのドットゲインを考慮しておかないと、刷り上がりの色が変わります。例えば、紅のインキがドットゲインすれば、赤っぽい印刷物になります。